TKステンドグラス

宝石箱 ベベル
の作り方

 
©TK Stained Glass 2012.5

使用する材料  
真鍮平線、UJL-R20 ウルマンジュエル 4個、グルーチップひし形ベベル、小箱脚 4個、真鍮または銅Uチャンネル、ヒンジパイプセット、ボールチェーン、1/4",7/32",1/8"ブラックテープ、つまようじ、綿棒 など

作品に使用したガラス  
(ふた)WFL1フローラクリア、KOC659TIPIR グリーン帯、WWO7IR ピンク角、(箱側面)デコラグラス クロスリード、(箱底部)デコラグラス メディーラ

制作の手順
(1) 型紙を配置用に1枚とガラスカット用に必要な枚数をコピーし、1mmパターンばさみで型紙を切り、ガラスに貼る。ガラスをカットし、ルーターをかけ、テープを巻く。厚みのあるガラスは1/4"ブラックテープ、カットジュエルは1/8"ブラックテープ、その他は7/32"ブラックテープを巻く。

<ふた部分>
(2) 型紙の外回りのラインが見える位の位置に幅木などを固定し枠を作る。Uチャンネルをカットし、
枠の四方に並べる。オルノバのヘラ部分でミゾを少し広げておくとよい。この中にテープを巻いた
ガラスを並べる。ふたの出来上がりサイズを確認し、点付け後、ハンダ付けしていく。
(3) 枠を外し、表裏をハンダ付けし、パイプの付く部分以外のUチャンネルにも薄くハンダを塗る。
(4) パイプの寸法に印をつけ、カッターの刃を当てて転がしながらパイプに切れ目をつけ、切れ目で折り曲げるようにして、パイプを切断する。パイプの両端につまようじを挿して、ハンダが中に入らないようにし、Uチャンネルにハンダ付けする。左右のバランス・水平の位置を注意する。
(5) 洗浄液・パティーナ・ワックスで仕上げる。

<飾りパーツ>
(6) 真鍮平線は約70cmくらいに表裏フラックスを塗り、63%で薄くハンダメッキする。
(7) 洗浄液・ブラックパティーナ・ワックスで仕上げてから
7 cm を8本(ジュエル周り2本ずつ4カ所分)、5 cm を2本(取っ手用) 切断する。
(8) 型紙の参考図に合わせ、ラジオペンチ等で平線を曲げ飾りを作る。
(9) カットジュエルと平線をハンダ付けし、ハンダ部分は綿棒などを使用し洗浄液・ブラックパティーナ・ワックスで仕上げる。
(10) ふたに飾りパーツを置き、ハンダ付けする。ハンダ部分は綿棒などを使用し仕上げる。

<箱の部分>
(11) 各ガラスパーツ、あらかじめ周囲を薄くハンダメッキしておく。
(12) 側面のガラスは角と角を突き合わせ、外側に直角の谷が出来るように組み立て、点付け後ハンダ付けしていく。ふたの付く奥側2カ所にはヒンジ棒が入るのでハンダは付けないで谷のままにしておく。
(13) ハンダ部分は洗浄液・ブラックパティーナ・ワックスで仕上げておく。

<全体の組み立て>
(14) ヒンジ棒は8 cmに2本切断し、それぞれ3 cmのところで直角に曲げL字形にする。
(15) 長い側(5cm)をふたのパイプの両側に差し込み、ふたを箱の上にのせ、ふたの位置・バランスを確かめ、ヒンジ棒の短い側を箱の奥側の谷部分に垂らしハンダで仮止めする。
(16) 開け閉めを確かめて、片方ずつ動かないようにしっかりハンダ付けする。
パイプ部分にハンダが入らないように、紙テープなどで保護しておくとよい。
(17) ハンダ部分を洗浄液・ブラックパティーナ・ワックスで仕上げる。
(18) 箱を裏返して、小箱脚をつける。脚の突起を箱のハンダ部分にのせるように置き、しっかりと
ハンダ付けする。3カ所を付けてから、最後の脚は安定を確かめ、位置を調整してハンダ付けする。
(19) 箱の左側にチェーンをハンダ付けする。箱の手前角の内側に片方をハンダ付けし、ふたが垂直より
少し開いた位置でチェーンを切る。チェーンはふたの少し中側、帯のガラスのハンダが交差する部分
にハンダ付けする。ハンダ部分は綿棒などを使用し洗浄液・パティーナ・ワックスで仕上げる。

――出来上がり――
 

 

型紙ご希望の方は、お近くのステンドグラスショップ・ステンドグラス教室など、TKステンドグラス材料取扱店にお問い合わせください。お近くの取扱店がご利用しにくい場合は、材料の通信販売も致します。材料お求めの際に「型紙希望」とお気軽にお申し付けください。

 

そのほかの作品

最近の作品へ

ホームページに戻る